【著書/単著】

『スポーツ起業で、社会を動かすー大学生が起業家に聞いた、スポーツで、社会を変える方法』(グーテンブック、2022年6月)

「スポーツ起業×社会課題解決」SDGs、eスポーツ、セカンドキャリア、広がるスポーツ起業の可能性
本書は流通経済大学経済学部八木ゼミナールに所属する学生が、5人の起業家にインタビューをした内容を基に構成しています。昨今、スポーツがもたらす力によってさまざまな社会課題を解決する動きが活発になっています。一般にスポーツと聞いてイメージする以上に、スポーツビジネス、スポーツ産業の可能性は大きく広がっていることを本書から感じていただけるはずです。また、学生ならではのリアルな感想とともに、学生相手だからこそ語られている起業家の方々のメッセージは、スポーツ分野にとどまらず広く起業を志す方にとって大いに参考になるはずです。
【本書に登場するスポーツ起業家】
・馬見塚健一(一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ)
・松本順一(株式会社JCG)
・塩谷竜生(バルドラール浦安F.S.)
・小池康之(株式会社エイジェック)
・小林亮文(株式会社ジョインハンズスポーツ)

『それでも音楽はまちを救う』(イースト新書、2020年8月)

「ミュージックツーリズムという新提言」「アフターコロナは音楽と地域観光が花開く!音楽の力で、地域経済はもう一度やり直せる」

 

「地方創生」が謳われて6年。日本各地で、故郷を救うべく有志が立ち上がっていた。その熱意が結実し、さまざまな音楽イベントが生まれ、活況を呈している。彼らはいかにして、イベントを成功に導いたのか? 人々を熱狂させ感動を与える音楽の力を、観光業に取り入れることで、地域経済はもう一度やり直せる。そこには、新型コロナウイルス禍に見舞われた地方を救うヒントもあった。音楽を愛するすべての人の思いが、活気を失ったまちに大きな波を呼び込む。詳細な調査で迫った、地域再生の現場。」

 

【目次】

 

はじめに

第一章 世界に学ぶ音楽観光

第二章 音楽観光で成功を収めた日本の先駆者たち

第三章 音楽でまちを救うために~ミュージックツーリズム実践編~

第四章 音楽イベントのリスクマネジメント

第五章 まちはコロナ禍といかに闘ったか

おわりに

参考文献


『音楽で起業する 8人の音楽起業家たちのストーリー』(スタイルノート、2020年3月)

本書は、日本における音楽起業家の実像に迫った本です。欧米では、スポティファイやパンドラのような、音楽と最新テクノロジーが融合した事業を展開するベンチャー企業が続々と誕生しています。日本でも徐々にそうした「音楽起業家」が誕生しており、教育や福祉といった非営利の事業も含めた日本の音楽起業家に対して、「なぜ音楽で起業したのか」「何を実現したいのか」「困難や苦労をどのように乗り越えたのか」「起業家に必要なものとは何か」「起業を志す若者への提言」などの問いを投げかけつつ音楽起業家の実像に迫ります。音楽起業家にも、迷いや惑い、不安、悩みはありますが、彼らの起業ストーリーに悲壮感はなく、前向きなエネルギーで満ち溢れています。起業論としてだけでなく、人生論としても楽しめる本です。
 【本書に登場する音楽起業家】

・文原明臣(nana music)

・柴田萌(リリムジカ)

・弘石雅和(ユーマ/Pinc)

・西尾周一郎(クレオフーガ)

・堀口直子(アリアミュージックオフィス)

・稲毛謙介(テンペストスタジオ)

・大類朋美(リトルクラシックin KAWASAKI)

・西村謙大(CotoLab.)


『音楽産業 再成長のための組織戦略:不確実性と複雑性に対する音楽関連企業の組織マネジメント』(東洋経済新報社、2015年)

  • 日本リスクマネジメント学会 優秀著作賞受賞(2016年10月)
  • 横浜国立大学社会科学系創立80周年記念事業「鎗田出版助成」採択(2015年3月 )

本書は、音楽CDの売上が15年で半減するという厳しい市場環境の中で、レコード会社をはじめとした音楽関連企業が不確実性と複雑性の問題にいかに組織的な対応を行ったのかについて解き明かしています。

 これまでの音楽産業研究では、音楽ビジネスの不確実性に対する分析枠組みとして文化産業システムアプローチが採用されてきましたが、21世紀に入ってからの複雑性に対する分析枠組みはいまだ提示されていません。その現状を踏まえて、本書では複雑性の分析に有用なコンフィギュレーションアプローチを提示しています。複雑性の時代を迎えて、音楽関連企業が生き残るためには、文化産業システムとコンフィギュレーションという2つのアプローチに基づく組織マネジメントの実践が不可欠であると考えます。

 また、現在、音楽産業は「文化」側から「商業」側に振れた組織マネジメントに移行しようとしており、それに伴い「文化と商業のジレンマ」がさらに増幅する可能性があります。その中で、音楽産業が再生を図りながら持続的成長を実現するには、文化と商業のジレンマを解消して、文化と商業を結びつける必要があり、そのためには豊かなクリエイティブ能力と高度なマネジメント能力を併せ持ったコンテンツプロデューサーを育成することが重要です。

 本書は、音楽ビジネスはもちろんのこと、他のコンテンツビジネスのこれからの経営にも有益な示唆を与えるものと考えます。音楽はじめ、映画、放送、出版、アニメ、ゲームなどのコンテンツビジネスやICTビジネスの研究者や実務家にとってのおすすめの書です。

【推薦の言葉】山倉健嗣(横浜国立大学名誉教授・大妻女子大学教授)

「レコード会社を中心とした音楽関連企業がいかに環境の構造的変化に主体的に対応したのかについての経営学的研究として推薦する」


『日本の音楽産業はどう変わるのか:ポストiPod時代の新展開』(東洋経済新報社、2007年)

  • 劇的な変化の渦中にある音楽業界にあって、レコード会社をはじめとする関連企業はどのような対応を迫られているのか?無料化の流れが加速するともいわれる「ポスト音楽配信」時代のビジネスモデルは、どのようなものになるのか?
  • 「分かりにくい」といわれる業界に初めて本格的な経営分析のメスを入れ、その現状と未来を明快にプレゼンした話題の書。

 音楽産業は、デジタル化の波に最初に突入したコンテンツ産業であり、その動向や環境適応はコンテンツ産業全体の今後の行方に大きな影響を与えます。

 本書では、経営戦略やマーケティングなどの経営学的観点から、音楽産業に構造的変化をもたらした環境要因を特定・分析するとともに、特に技術的要因(音楽配信をはじめとしたデジタル技術の進展)に焦点を当てながら、これが音楽産業を構成する諸要素ーアーティスト、音楽関連企業、消費者、ビジネスモデル、製品・サービス、戦略、組織、文化などーにどのような影響を与えたのかについて論じています。

 そして、レコード会社をはじめとする音楽関連企業はどのような対応を迫られているのか、無料化の流れが加速するともいわれる「ポストiPod時代」の新しいビジネスモデルはどのようなものになるのかについて解説しています。