【研究】

【専門分野】

  • 経営戦略論
  • マーケティング論
  • リスクマネジメント論
  • ミュージックツーリズム
  • 観光まちづくり
  • 地域活性化

 

【研究テーマ】

  1. ミュージックツーリズムはじめ音楽を通じた地域活性化、音楽まちづくりに関する研究を行っています。
  2. コンサートイベントのリスクマネジメント研究:文化芸術の領域にリスクマネジメント理論を適用し、コンサートイベントや文化芸術関連組織のリスク対応について研究しています。
  3. エンターテインメントビジネスの経営学的研究:経営組織論・経営戦略論の観点から音楽ビジネスはじめエンターテインメントビジネスの研究を行っています。

 

【科研費研究】

 

【所属学会】

  • 日本リスクマネジメント学会(理事・事務局長代理)
  • 日本観光研究学会
  • 日本経営学会
  • 組織学会

 

【研究業績】

【著書/単著】

  • 『音楽産業 再成長のための組織戦略:不確実性と複雑性に対する音楽関連企業の組織マネジメント』(東洋経済新報社、2015年)(日本リスクマネジメント学会 優秀著作賞/2016年10月)(横浜国立大学社会科学系創立80周年記念事業「鎗田出版助成金(博士論文出版助成)」採択/2015年3月 )

 本書は、音楽CDの売上が15年で半減するという厳しい市場環境の中で、レコード会社をはじめとした音楽関連企業が不確実性と複雑性の問題にいかに組織的な対応を行ったのかについて解き明かしています。

 これまでの音楽産業研究では、音楽ビジネスの不確実性に対する分析枠組みとして文化産業システムアプローチが採用されてきましたが、21世紀に入ってからの複雑性に対する分析枠組みはいまだ提示されていません。その現状を踏まえて、本書では複雑性の分析に有用なコンフィギュレーションアプローチを提示しています。複雑性の時代を迎えて、音楽関連企業が生き残るためには、文化産業システムとコンフィギュレーションという2つのアプローチに基づく組織マネジメントの実践が不可欠であると考えます。

 また、現在、音楽産業は「文化」側から「商業」側に振れた組織マネジメントに移行しようとしており、それに伴い「文化と商業のジレンマ」がさらに増幅する可能性があります。その中で、音楽産業が再生を図りながら持続的成長を実現するには、文化と商業のジレンマを解消して、文化と商業を結びつける必要があり、そのためには豊かなクリエイティブ能力と高度なマネジメント能力を併せ持ったコンテンツプロデューサーを育成することが重要です。

 本書は、音楽ビジネスはもちろんのこと、他のコンテンツビジネスのこれからの経営にも有益な示唆を与えるものと考えます。音楽はじめ、映画、放送、出版、アニメ、ゲームなどのコンテンツビジネスやICTビジネスの研究者や実務家にとってのおすすめの書です。


  • 『日本の音楽産業はどう変わるのか:ポストiPod時代の新展開』(東洋経済新報社、2007年)
  •  劇的な変化の渦中にある音楽業界にあって、レコード会社をはじめとする関連企業はどのような対応を迫られているのか?無料化の流れが加速するともいわれる「ポスト音楽配信」時代のビジネスモデルは、どのようなものになるのか?
  • 「分かりにくい」といわれる業界に初めて本格的な経営分析のメスを入れ、その現状と未来を明快にプレゼンした話題の書。

音楽産業は、デジタル化の波に最初に突入したコンテンツ産業であり、その動向や環境適応はコンテンツ産業全体の今後の行方に大きな影響を与えます。

 本書では、経営戦略やマーケティングなどの経営学的観点から、音楽産業に構造的変化をもたらした環境要因を特定・分析するとともに、特に技術的要因(音楽配信をはじめとしたデジタル技術の進展)に焦点を当てながら、これが音楽産業を構成する諸要素ーアーティスト、音楽関連企業、消費者、ビジネスモデル、製品・サービス、戦略、組織、文化などーにどのような影響を与えたのかについて論じています。

 そして、レコード会社をはじめとする音楽関連企業はどのような対応を迫られているのか、無料化の流れが加速するともいわれる「ポストiPod時代」の新しいビジネスモデルはどのようなものになるのかについて解説しています。

学術論文】

  • 【査読付き】八木良太・亀井克之・大塚寛樹「コンサートイベントのセキュリティマネジメント:警備業に基づくリスクコントロール」(日本リスクマネジメント学会誌『危険と管理』第50号、142-158頁、2019年6月PDF
  • 【査読付き】八木良太「ミュージックツーリズムの概念と日本導入の可能性に関する一考察」(日本観光研究学会誌『観光研究』第30巻第1号、1-8頁、2018年9月PDF
  • 【査読付き】八木良太「リスクテイキングの組織論的考察」(日本リスクマネジメント学会誌『危険と管理』第49号、142-158頁、2018年6月PDF
  • 【査読付き】八木良太・大塚寛樹・亀井克之「コンサートイベントにおけるリスクコントロール:コンサート出演契約に基づくリスク対応」(日本リスクマネジメント学会誌『危険と管理』第48号、64-83頁、2017年5月PDF
  • 【査読付き】亀井克之・八木良太・大塚寛樹「音楽ライブのリスクマネジメント研究-韓国ポップ・アーティストの事例分析、フランス・ライブ劇場テロ被害者補償制度の事例分析-」(『損害保険研究』第78巻第4号、189-219頁、2017年2月)PDF
  • 八木良太「音楽産業の組織研究におけるコンフィギュレーションアプローチの検討」(『組織学会大会論文集』第5巻第1号、100-105頁、2016年6月)PDF
  • 八木良太「音楽配信プラットフォームとジェネラティビティ:スポティファイの事例」(『日本情報経営学会誌』第36巻第1号、91-103頁、2015年9月)PDF
  • 八木良太「不確実性と複雑性に対する音楽関連企業の組織マネジメント」(横浜国立大学博士学位論文、20143月)link
  • 八木良太・大塚寛樹・亀井克之「音楽ライヴ・エンタテインメント・ビジネスのリスクマネジメント」(日本リスクマネジメント学会誌『危険と管理』第45号、221-238頁、20143月)
  • 【査読付き】八木良太・大塚寛樹・亀井克之「音楽ライブ・ビジネスにおけるリスクファイナンス」関西大学紀要『社会安全学研究』第477-99頁、20143)PDF
  • 【査読付き】八木良太「モバイルビジネスとジェネラティヴィティ」(『モバイル学会誌』第3巻第1号、1-620138PDF
  • 八木良太「文化産業システムアプローチの理論的解明― トンプソン,パーソンズ,エヴァンの組織理論に依拠して」(横浜国立大学横浜経営学会『横浜経営研究』34巻第1号、75-89頁、20136PDF
  • 【査読付き】八木良太「クラウド時代における音楽関連企業の環境適応戦略」(『文理シナジー学会誌』17巻第1号、13-19頁、20134
  • 八木良太・大塚寛樹「コンサートプロモーターのリスクファイナンス」(尚美学園大学芸術情報研究』22号、29-45頁、20133
  • 【査読付き】八木良太「文化産業の組織研究におけるコンフィギュレーションアプローチの有用性」(『日本情報経営学会誌』第33巻第2号、59-702012年11PDF
  • 八木良太「イノベーションと産業構造分析に関する一考察-音楽産業の構造的変化とイノベーション戦略に焦点を当てて-」(『尚美学園大学芸術情報研究』21号、17-36頁、20123PDF
  • 【査読付き】八木良太「音楽産業における組織の不確実性吸収メカニズム-Hirschの既存研究の学説的考察-横浜国立大学横浜国際社会科学学会『横浜国際社会科学研究』第15巻第3号、161-177頁、20109link

 

【寄稿論文・その他】

  • 「書評『フランス映画に学ぶリスクマネジメント』」(『保険毎日新聞』2022年5月31日朝刊、2022年5月)
  • 「ネクストウェーブ:ミュージックツーリズム」(公益社団法人日本観光振興協会『観光とまちづくり』 2019.1 WINTER 第534号、33-35頁、2019年1月)link
  • 「音楽+観光の「ミュージックツーリズム」日本の温泉地も2000人集客」(毎日新聞出版『エコノミスト』 2018年9月11日号、77-79頁、2018年9月)link
  • 「書評『決断力にみるリスクマネジメント』」(『保険毎日新聞』2018年5月1日朝刊、2018年5月)
  • 「ブームはアイドルにも波及 レコード発売でライバルと差別化」(毎日新聞出版『エコノミスト』2017年8月15・22日号、50頁、2017年8月)link
  • 「音楽ビジネスの革新に挑んだデビッド・ボウイ 著作権の証券化、音源公開」(毎日新聞社『エコノミスト』2016年1月26日号、15-16頁、20161月)link
  • 「音楽著作権をめぐるエイベックス vs JASRAC:JASRAC独占に風穴 権利者主導の改革へ」(毎日新聞社『エコノミスト』2015年11月3日号、18-19頁、201510月link
  • 「定額聞き放題が音楽業界を救う 課題は料金設定と利用者確保」(毎日新聞社『エコノミスト』2015年10月27日号、42-43頁、201510月link
  • 「違法ダウンロード刑罰化に潜む音楽業界の事情」(毎日新聞社『エコノミスト』201281421日号、80-81頁、20128link
  • 「音楽配信の登場によって何が変わったのか」(財団法人たばこ総合研究センター「Tasc Monthly」第400号、8-13頁、20094PDF
  • 「台頭する新興勢力 アーティストは脱レコード会社へ」(毎日新聞社『エコノミスト』2008729日号、32-33頁、20087link
  • 「音楽ファンはCDよりコンサートへ「大型イベントなどライブ市場は拡大」」(毎日新聞社『エコノミス2008729日号、36-37頁、20087link
  • 「着うたが開く音楽配信の時代」(毎日新聞社『エコノミスト』2008325日号、82-85頁、20083link
  • 「GRIPS文化政策ケース・シリーズ 東急文化村」(政策研究大学院大学、共著者:沈民珪・渡辺公章、1-11頁、20051月)link

 

【訳書】

  • 『スマホ時代のモバイル・ビジネスとプラットフォーム戦略』(創成社、2013年)

 21世紀の新たなミレニアムを迎えて、スマート・モバイル革命は、デジタル・インフラストラクチャの急速な拡充により、これまでの同一産業内での垂直統合戦略から、プラットフォーム上でのイノベーションを高める能力、すなわち、プラットフォーム戦略とジェネラティヴィティの競争へ移行しています。そこで、本書では、スマート・モバイル技術とICTの急激な環境変化に効果的かつ効率的に適合するための戦略的課題として重要なスマート・モバイル・ビジネス、モバイル・プラットフォームとジェネラティヴィティ、デジタル・インフラストラクチャとイノベーション等の領域に焦点を当てながら分析・考察を行っています。私は、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)のソレンセン教授(Carsten Sorensen)が書いた5章「デジタルプラットフォームとデジタルインフラストラクチャーのイノベーション」の翻訳を担当しています。編著者:東邦仁虎、著者:Youngin Yoo, Carsten Sorensen, Ola Henfridsson, Ahmad Ghazawneh, Elizabeth Fife, 安重鎬, 板生清, 児島全克

【学会発表・講演・シンポジウム】

  • 「音楽×観光×スポーツ ミュージックツーリズムで八戸を元気に!」(青森県八戸市まちづくり文化スポーツ部主催『ミュージックツーリズムセミナー』、YSアリーナ八戸、2022年10月)
  • 「ミュージックツーリズムとは何か」(佐賀県唐津市主催シンポジウム『音楽と観光 ミュージックツーリズム座談会』、2022年3月)
  • 「ミュージックツーリズムを通じた地域活性化の可能性」(高知県文化財団主催オンラインセミナー『高知県文化人材育成プログラムVol.6』、2021年3月)
  • 「ミュージックツーリズム~音楽と地域経済~」(佐賀県唐津市主催シンポジウム『音楽×観光×唐津~おんがくとからつの融合~』、2020年10月)
  • 「インターネット時代の音楽著作権ビジネス」(JASRAC寄附講座 国立音楽大学「音楽著作権法入門」、国立音楽大学、2019年9月)
  • 「ミュージックツーリズムの概念とその可能性」(地域デザイン学会主催 第1回音楽文化創造フォーラム「MUSIC CITY:音楽によるまちづくりの方法Vol.1」、日本経済大学大学院、2019年9月)
  • 「音楽著作権ビジネスの可能性について考える」(JASRAC寄附講座 国立音楽大学「音楽著作権法入門」、国立音楽大学、2018年12月)
  • 「音楽ビジネスの新展開-音楽著作権ビジネスとミュージックツーリズムに焦点を当てて-」(鹿児島大学産学・地域共創センター リスクマネジメント部門主催「第3回知財セミナー」、鹿児島大学、2018年12月)
  • 「インターネット時代の音楽著作権ビジネス」(JASRAC寄附講座 国立音楽大学「音楽著作権法入門」、国立音楽大学、2018年9
  • 「コンサートイベントのセキュリティマネジメント」(日本リスクマネジメント学会第43回全国大会、関西大学、2018年9
  • “Overview of Risk Management in the Live Music Business”(Korean Risk Management Society 2018,Life Insurance Education Cultural Center,Seoul,South Korea,2018年3
  • 音楽産業の再成長戦略:ミュージックツーリズムの実践」(JASRAC寄附講座 横浜国立大学「コンテンツ産業と法制度」、横浜国立大学、2018年1link
  • 「企業家とリスクテーキング」(日本リスクマネジメント学会関西部会・日本PL研究学会 研究会、関西大学、201712月
  • 「インターネット時代の音楽著作権Ⅰ・Ⅱ」(JASRAC寄附講座 国立音楽大学「音楽著作権法入門」、国立音楽大学、2017年11月&12月link
  • 「イベントのリスクマネジメント:音楽ライブとマラソン大会を中心に」(日本情報経営学会第74回全国大会、105-108頁、東京理科大学、20176link
  • 「産業融合と企業戦略」(日本情報経営学会第74回全国大会、91-94頁、東京理科大学、20176月)link
  • 「ミュージックツーリズムの概念と日本導入の可能性」(第34回横浜国立大学公開セミナー、情報技術専門学校2017年2月)PDF
  • 音楽産業 再成長のための組織戦略」(JASRAC寄附講座 横浜国立大学「コンテンツ産業と法制度」、横浜国立大学、2017年1link
  • 「音楽ライブエンタテインメントと契約」(日本リスクマネジメント学会第40回全国大会、関西大学、2016年10月)
  • 音楽産業の組織研究におけるコンフィギュレーションアプローチの理論的・実証的検討」(日本経営学会第90回全国大会、171-174頁、専修大学、2016年9月)
  • 音楽産業の組織研究におけるコンフィギュレーションアプローチの検討」(2016年度 組織学会研究発表大会、100-105頁、兵庫県立大学、2016年6月)PDF
  • 「コンサートプロモーターのリスクコントロール:契約によるリスク対応」(文理シナジー学会第40回全国大会、武蔵野美術大学、2016年5月)
  • 音楽産業の組織研究におけるコンフィギュレーションアプローチの理論的検討」(日本経営学会関東部会4月例会、早稲田大学、2016年4月)
  • 音楽産業 再成長のための組織戦略」(JASRAC寄附講座 横浜国立大学「コンテンツ産業と法制度」、横浜国立大学、2016年1月)link
  • 「ミュージック・ツーリズムと地域創生」(地域デザイン学会第4回全国大会、31-34頁、横浜商科大学、20159月)
  • 「音楽産業 再成長のための組織戦略 : 不確実性と複雑性に対する音楽関連企業の組織マネジメント」(横浜国立大学成長戦略研究センター・コンテンツビジネス研究会第1回研究会、横浜国立大学、2015年7月)link
  • 「音楽配信プラットフォームとジェネラティビティ」(日本情報経営学会第70回全国大会、37-40頁、明海大学、20156月)link
  • 「モバイルプラットフォーム競争とジェネラティヴィティ」(日本情報経営学会第67回全国大会、13-16頁、徳山大学、20139link
  • 「ライヴエンタテインメントビジネスのリスクファイナンス」(日本リスクマネジメント学会第37回全国大会、共同発表:大塚寛樹、関西大学、20139
  • 「モバイルビジネスとジェネラティヴィティ」(モバイル学会全国大会「シンポジウム'13」、27-32頁、青山学院大学、20133月)link
  • 「クラウド時代における音楽産業の環境適応戦略」(文理シナジー学会第33回全国大会、武蔵野美術大学、201211
  • 「日本におけるクラウド型音楽配信サービスの現状と音楽産業の適応戦略」(日本情報経営学会第64回全国大会、59-62頁、明治大学、20126link
  • 「文化産業の組織研究における新展開-オーガニグラフの適用可能性に関する組織論的考察-」経営学史学会第19回全国大会、88-96頁、青森公立大学、20115link
  • 「音楽配信時代の音楽の楽しみ方、遊び方」(財団法人ニューテクノロジー振興財団主催あそび工学研究所第6回シンポジウム、バンダイナムコ本社、201012link
  • SOUTH KOREA Cultural Contens Business Seminar“How Japanese Music Industries Changes?”」(韓国文化観光部・文化コンテンツ振興院主催、韓国ソウル・COEX、2008年2月)